iPhone 5 テザリング 開始が12月15日に前倒し、業界2位へ 会見の内容を振り返る
既報の通り、10月1日夕方に共同記者会見で経営統合を正式に発表しました。
「ブランドとして、イー・モバイルは残し、バックボーンは共用」ということで
完全にKDDIの背中を捉えたソフトバンク・グループですが
今回の買収で何が起こり、どうなっていくのか会見を振り返って見たいと思います。
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突然の「イー・アクセス買収劇」会見の内容を振り返る
会見にはソフトバンク代表取締役社長の孫正義氏
ならびに、イー・アクセス代表取締役会長の千本倖生氏が登壇しています。
ソフトバンクの孫社長は、「基本合意ということではなく、株式交換比率など細部も含めてすべて決めた」として
年内までにイー・モバイルの完全子会社化を目指す予定とのことです。
買収を持ちかけたのは孫社長で「強烈にラブコールした」ということです。
正式に統合提案することを決断したのは9月19日にテザリング解禁を決めた際とのこと
8月末の契約者数
ソフトバンク・イー・アクセス2社の合計:3911万人
KDDI(au):3589万人
としてソフトバンクが業界第2位となったことを発表しています。
株式関係の話
経営統合は株式交換で行うとして
イー・アクセスの株主にソフトバンクの株式を交付(比率は後述)
イー・アクセスは2013年2月25日に上場廃を予定
<買収価格>
- 株式取得額1802億円と
- 純有利子負債の1849億円(6月末)の
- 合計3651億円
<交換比率>
イー・アクセス株式の評価額を1株5万2000円として
ソフトバンク株式の3カ月間の平均終値である1株3108円で割った16.74となるそうです。
<余談>
- 孫社長
顧客基盤の強化やネットワークの共用による統合のシナジー効果が
3600億円にのぼるとの試算を示して「評価額は決して高くない」 - 千本倖生会長
もともと今の株価は不本意だったが
株主にソリューションを提供することができた。
5万2000円の価格は妥当
テザリングの解禁が前倒しに
当初、来年1月15日から解禁するとしていたテザリングの開始予定が
今回の買収により12月15日開始と前倒しすることに成功しています。
孫社長は、爆発的にデータ量が増えるテザリングに対して
「イー・モバイルと経営統合することで安心して解禁できる」と述べていることからも
ソフトバンク・ユーザーにとっては吉報ですね。
データ通信が主力であるイーモバイルの活用手腕に注目が集まります。
昨日の敵は今日の味方です。
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